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ふと思いついて好きなミュージックビデオ十選(2012春ver)
Metronomy/The Bay
藤井隆/わたしの青い空
Alex Gaudino Feat. Christal Waters/Destination Calabria
Telepopmusik/Breathe
ビビアン・スー/狠狠爱
DJ Shadow/Six days
Kanye West/Runaway
相対性理論/地獄先生
Acid Android/Faults heat Toni Halliday
Zazie/Avant L'Amour
なんか今は、青みがかってからっとしているのが好きみたい。
つい先週、Metronomyの来日ライブに行ってきました。もっぱらアンナに夢中だったのですがベンガがものすごく楽しそうに演奏するので心奪われてしまいました。
お客さんに外国人の女の子がたくさんいて、しかも可愛くて礼儀正しい感じの子ばっかりですてきだった。誰かがずっと「ヒーハー!」って叫んでた。
優雅で怠惰で、それはそれは幸せになる、いいライブでした。
終演後にレッドアイを飲みながら、東京の引力の強さは好きなものをあっという間に近くに引き寄せてしまって、それは多くの喜びを生むけどたまに怖いなあと思った。はるか遠くだと思っていたアーティストや憧れの人、もの、場所、そういうものが少しの労働と時間で手に入ること。欲望が薄れていくこと。
Metronomy/The Bay
藤井隆/わたしの青い空
Alex Gaudino Feat. Christal Waters/Destination Calabria
Telepopmusik/Breathe
ビビアン・スー/狠狠爱
DJ Shadow/Six days
Kanye West/Runaway
相対性理論/地獄先生
Acid Android/Faults heat Toni Halliday
Zazie/Avant L'Amour
なんか今は、青みがかってからっとしているのが好きみたい。
つい先週、Metronomyの来日ライブに行ってきました。もっぱらアンナに夢中だったのですがベンガがものすごく楽しそうに演奏するので心奪われてしまいました。
お客さんに外国人の女の子がたくさんいて、しかも可愛くて礼儀正しい感じの子ばっかりですてきだった。誰かがずっと「ヒーハー!」って叫んでた。
優雅で怠惰で、それはそれは幸せになる、いいライブでした。
終演後にレッドアイを飲みながら、東京の引力の強さは好きなものをあっという間に近くに引き寄せてしまって、それは多くの喜びを生むけどたまに怖いなあと思った。はるか遠くだと思っていたアーティストや憧れの人、もの、場所、そういうものが少しの労働と時間で手に入ること。欲望が薄れていくこと。
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TALION GALLERYへ逢坂卓郎 + 鈴木ヒラク 「地表より遠く離れて」を観てきました。
西日暮里ってはじめて行ったけれど平和な空気でいいですね。ちょうど日没時で、ビルの隙間の薄暮の空に見えていた細い三日月と、古い町並みの中にぺかっと真白を貼りつけたようなタリオンギャラリーの外壁が、まるで同じ光りかたをしていたのが印象的だった。
鈴木ヒラクはすごく好きなんだけど反射板の作品くらいしか生でみたことがなくて、楽しみにしていました。
ペインティングは実物を見たら意外に静かな感じがした。作品集で眺めているときにはもぞもぞと動き出しそうな気配を感じたり、向こう側に眠る光の残像が立ち上がってくるような印象だったけれど、壁に貼り付けられた紙の上の銀色を見ていると、諦念すら感じさせるほど長い長い時間を経た書物、なにか昔の天文図のようなものが脳裏によぎった。
どの絵をみても「破裂音と一瞬の静止」というイメージが浮かんで、ビッグバンのおこる瞬間ってこんな感じかしらと漠然と思い、同時にどこかのインタビューで作品集「GENGA」のタイトルを「言語と銀河のあいだ」と語っていたのにすごく納得しました。
光の生まれる瞬間を描いたという彫刻作品も、彼のペインティングのぺらっとした感じと金属のずっしりとした重みが合わさって、その重みが心にそのままのっかってくるようで、良かった。
「新しいロゼッタストーンを作ろうとしたんです」という言葉があとをひいてる。
鈴木ヒラクさん、アーティスト・イン・レジデンスの三ヶ月でこの倍以上の作品を作ったんですよ、と聞きました(展示は12点ほどでした)。帰国がたのしみです。
逢坂さんは宇宙線(宇宙放射線)やガンマ線、放射線を検知して光る作品だったのですが、その説明をきいてちょっとぞくりとしました。ちょうど池澤夏樹の「スティル・ライフ」を読んでいたのです。
地表より遠く離れて、という展示のタイトルもぴったり。
ひっそりとこのごろ考えていたあたり(科学と芸術と文学と音楽の親和について、異世界を等しく繋げる方法について)にちょうど三点がぶつかった感じ。冬の大三角形できました。きらり。
逢坂さんの作品は三つあったのだけど、わたしは宇宙線のものが一番すきでした。エンデの「モモ」に出てくる時間の花を思い出しました。ガンマ線を検知してる作品は鈴木ヒラクっぽかった。
TABでのこの展覧会の紹介に「不可視のシグナル」という言葉がありましたが、たぶんこれからそういう「不可視のシグナル」に対する感受性はますます重要になってくるんだろうなというのがこの一年の実感としてあって。芸術においても、生きるうえでも。
いいタイミングで見られました。
ギャラリーを出るとすっかり日が暮れて街は彩度が低く、今見ていた作品たちがちょっと幻のようでした。
帰り道、山手線車内の蛍光灯の放つ白や、道端で細かに割れているガラス瓶の欠片にさえも宇宙からの光を見た気がした。苦しいところやいたいところにちょっと沁みた。
ところでタリオンって報復という意味ですよね。なんでだろう。
西日暮里ってはじめて行ったけれど平和な空気でいいですね。ちょうど日没時で、ビルの隙間の薄暮の空に見えていた細い三日月と、古い町並みの中にぺかっと真白を貼りつけたようなタリオンギャラリーの外壁が、まるで同じ光りかたをしていたのが印象的だった。
鈴木ヒラクはすごく好きなんだけど反射板の作品くらいしか生でみたことがなくて、楽しみにしていました。
ペインティングは実物を見たら意外に静かな感じがした。作品集で眺めているときにはもぞもぞと動き出しそうな気配を感じたり、向こう側に眠る光の残像が立ち上がってくるような印象だったけれど、壁に貼り付けられた紙の上の銀色を見ていると、諦念すら感じさせるほど長い長い時間を経た書物、なにか昔の天文図のようなものが脳裏によぎった。
どの絵をみても「破裂音と一瞬の静止」というイメージが浮かんで、ビッグバンのおこる瞬間ってこんな感じかしらと漠然と思い、同時にどこかのインタビューで作品集「GENGA」のタイトルを「言語と銀河のあいだ」と語っていたのにすごく納得しました。
光の生まれる瞬間を描いたという彫刻作品も、彼のペインティングのぺらっとした感じと金属のずっしりとした重みが合わさって、その重みが心にそのままのっかってくるようで、良かった。
「新しいロゼッタストーンを作ろうとしたんです」という言葉があとをひいてる。
鈴木ヒラクさん、アーティスト・イン・レジデンスの三ヶ月でこの倍以上の作品を作ったんですよ、と聞きました(展示は12点ほどでした)。帰国がたのしみです。
逢坂さんは宇宙線(宇宙放射線)やガンマ線、放射線を検知して光る作品だったのですが、その説明をきいてちょっとぞくりとしました。ちょうど池澤夏樹の「スティル・ライフ」を読んでいたのです。
「何を見ている?」とぼくは聞いた。
「ひょっとしてチェレンコフ光が見えないかと思って」
「何?」
「チェレンコフ光。宇宙から降ってくる微粒子がこの水の原子核とうまく衝突すると、光が出る。それが見えないかと思って」
(中略)
「微粒子ね」
「ずっと遠くで星が爆発するだろう。そうすると、そこから小さな、ほとんど重さもない粒子が大量に宇宙全体に飛び出す。何千年も飛行して、いくつかが地球に落ちてくる。いくつかって言うのが、このグラスに毎秒一兆くらい」
「星か」
「そう、なるべく遠くのことを考える。星が一番遠い」
「遠くのことね」とぼくはまた繰り返した。
(池澤夏樹「スティル・ライフ」中公文庫)
地表より遠く離れて、という展示のタイトルもぴったり。
ひっそりとこのごろ考えていたあたり(科学と芸術と文学と音楽の親和について、異世界を等しく繋げる方法について)にちょうど三点がぶつかった感じ。冬の大三角形できました。きらり。
逢坂さんの作品は三つあったのだけど、わたしは宇宙線のものが一番すきでした。エンデの「モモ」に出てくる時間の花を思い出しました。ガンマ線を検知してる作品は鈴木ヒラクっぽかった。
TABでのこの展覧会の紹介に「不可視のシグナル」という言葉がありましたが、たぶんこれからそういう「不可視のシグナル」に対する感受性はますます重要になってくるんだろうなというのがこの一年の実感としてあって。芸術においても、生きるうえでも。
いいタイミングで見られました。
ギャラリーを出るとすっかり日が暮れて街は彩度が低く、今見ていた作品たちがちょっと幻のようでした。
帰り道、山手線車内の蛍光灯の放つ白や、道端で細かに割れているガラス瓶の欠片にさえも宇宙からの光を見た気がした。苦しいところやいたいところにちょっと沁みた。
ところでタリオンって報復という意味ですよね。なんでだろう。
.comも.orgも.infoも似合わないと云われて「似合う」ドメインを探していたのですが、ふいに中学生のころ作ったウェブサイトを掘り出して、それが意外によかったのでそのまま採用することにしました。
タイトルも六年前のままです。"LENS"。けっこうお気に入り。
つるりとなめらかな曲面ではない、すこし歪んだこの水晶体からみえるものの記録。
2012年、元旦にオープンします。うまくいけばね。
タイトルも六年前のままです。"LENS"。けっこうお気に入り。
つるりとなめらかな曲面ではない、すこし歪んだこの水晶体からみえるものの記録。
2012年、元旦にオープンします。うまくいけばね。
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